

この日の夜に飲んだのは、イタリア・Birra Del Borgoの「ARCHEO BIRRA ETRUSCA」。古代に、ワイン作りに使われた“テラコッタ”(素焼き)の壺で熟成させたビールだそうで。ただテラコッタで熟成させただけではなく、原材料には、変わり種のフルーツやナッツが、かなりいろいろ使われています。
ラベルには、よく見ると、ぱっと見、ルーン文字っぽい文字で何やら書いてあります(ラベルの下の方)。が、よく見ると、よくわからない文字もあるので、完全なルーン文字ではなく、“ルーン文字っぽい”文字なのかもしれません。"ETRUSCA"とは、"エトルリアの~"という意味なので、古代文明的な雰囲気作りのためなのでしょうか。イタリアなのに、なぜルーン文字っぽくなってるのかは不明(笑)
ちなみに、この日のビールタイムのBGMは、映画「イタリアは呼んでいる」の予告編をBGM替わりに。
グラスに注ぐと、色は濁りのある明るめのカーキブラウン。アロマは、とても甘い印象の、でも酸味のようなものも予感させる複雑な香り。原材料にもなっている、レーズンのような、ザクロのような、ドライフルーツを思わせる香りを感じます。
飲むと、まずはしっかりと強い酸味。アロマで予感できた印象よりもはるかに強い酸味だったので、少し驚きました。微細な炭酸刺激と合わさって、さらに酸味を強く感じるかも。なかなかのサワー感。
(注:このボトルの底には、ワインボトルなどと同様に、凹み(=澱を沈殿させて避けるためのもの)があるので、製造者は“澱を全て注いで飲むこと推奨していない”と判断し、底の方の澱は注がずに飲みました。)
ボディは、多分、ミドルレベル。多分というのは、強い酸味と炭酸刺激で、なんだかボディが分かりにくいのです(笑)
モルトの甘味、コクもあるのですが、酸味の厚い壁の向こうにある感じで、基本は酸味ですね。フレーバーは、やはりレーズンやドライ柑橘のような、香りです(柑橘類は使われてませんが)。
後口にあるフレーバーは、やはりザクロによるものなのかな? 苦味はあるとは思いますが、やはり酸味の影に隠れた感じかも。
しかし、10%という、ランビックなどよりも強いアルコール分により、酸味だけでなく、飲み応えもあります。が、酸味のおかげで、アルコール分はそれほど強くは感じない気もします。飲むのに相応しいシチュエーションを考えてしまうと難しいかもしれませんが、面白いビールです。
「ARCHEO BIRRA ETRUSCA」
○原材料:麦芽、はちみつ、レーズン、ざくろ、ざくろジュース、ヘーゼルナッツ、リンドウ根エキス、ホップ、イースト、糖
○アルコール分:9.3%
○内容量:330ml
○原産国:イタリア
○輸入者及び引取先:ホブゴブリンジャパン株式会社
(http://www.hobgoblin.jp/)
○製造者:Birra del Borgo
(http://www.birradelborgo.it/)
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